健康経営の年間計画に測定会を組み込む——健診の時期に合わせた企画例と再測定スケジュール
「測定会をやってみたら好評だった。でも、次に何をすればいいのか分からない」——健康測定会は、1回きりのイベントで終わらせてしまうと、せっかく生まれた気づきが日常の忙しさに埋もれてしまいます。成果につなげる鍵は、年間計画に組み込み、変化を確かめるところまで設計することです。この記事では、健康診断の時期に初回、3〜6か月後に再測定を行う「年2回」の基本形を中心に、年間スケジュール例と、組み合わせる施策、予算化のポイントをまとめました。
なぜ測定会を「年間計画」に組み込むのか
- 単発のイベントで終わらない——「次の測定会」が決まっていると、従業員にとって生活習慣を見直す目標になります
- 施策の効果を確かめられる——初回と再測定の結果を比べることで、取り組みの成果を社内に報告しやすくなります
- 予算を確保しやすい——年度の計画に入れておけば、思いつきの単発施策ではなく、継続事業として予算を組めます
健康経営の施策は「実施したか」だけでなく、「評価し、改善したか」まで問われるようになっています。効果測定の考え方は健康経営の指標・KPIの記事で詳しく解説しています。
基本形は「年2回」——健診の時期に初回、3〜6か月後に再測定
はじめて年間計画を立てる企業さまには、年2回の測定会をおすすめしています。起点にするのは、毎年決まった時期に行われる健康診断です。
なぜ健診の時期に合わせるのか
健康診断の時期は、従業員の健康への関心が1年でもっとも高まるタイミングです。健診の数値と、超音波画像で見るお腹の中の様子をあわせて確認できると、「数値の意味」が実感しやすくなります。健診の待ち時間や前後に測定を組み込めば、従業員の追加の負担もほとんどありません。実際の進め方は健診と測定会をセットで実施した事例をご覧ください。
再測定は3か月後か6か月後か——目的で選ぶ
再測定の間隔は、何を確かめたいかで選びます。当社で実施した2社の再測定では、次のような結果が出ました。
| 間隔 | 向いている目的と実例 |
|---|---|
| 3か月後 | 早く変化を確かめたい場合に。実例では17名中16名が再測定に参加し、皮下脂肪が改善した人は87.5%でした |
| 6か月後 | 習慣の定着を確かめたい場合に。実例では参加者の80%が何らかの項目で改善しました |
結果の詳細や、改善しなかった人へのフォローについては3か月後・6か月後の再測定レポートでご紹介しています。
年間スケジュール例:健診が6月の会社の場合
健康診断を6月に実施している会社を例に、年2回の測定会を組み込んだ1年間の流れを具体的に見てみましょう。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 4〜5月 | 目的・日程・予算の確認、測定会の告知と予約受付 |
| 6月 | 初回の測定会(健診と同じ時期に) |
| 7〜8月 | 組織全体のデータ分析と、分析で見えた職場の課題に合わせてテーマを選んだ健康セミナー。結果が気になる人へのオンライン個別フォロー、保健指導や運動・栄養などの支援への案内 |
| 9〜12月 | 再測定会(3か月後なら9月、6か月後なら12月)。初回との比較結果を本人にお返しする |
| 1〜3月 | 1年間の振り返りと社内報告、次年度の計画・予算化 |
※健診の時期が違う場合は、健診月を起点に同じ順番でずらしてお考えください。
9月は厚生労働省の「健康増進普及月間」、10月1日〜7日は「全国労働衛生週間」です。再測定や健康セミナーをこうした時期に合わせると、社内で告知しやすくなります。
回数のバリエーション:年1回から、年3〜4回まで
- まずは年1回から——予算や社内の理解がまだ十分でない場合は、健診の時期に1回実施し、反応を見てから翌年度に再測定を加える方法もあります。費用の目安はトライアル測定(3時間50,000円パック/税別)からです
- 年2回(基本形)——初回と再測定で、変化を本人も会社も確かめられます
- 年3〜4回で、より丁寧に——3か月ごとに測定すると、変化をこまめに確かめながら、取り組みが続く職場の雰囲気をつくりやすくなります。2年目・3回目の測定で見えたことは健康経営が「根づく」企業の記事でご紹介しています
測定会と組み合わせる施策
測定会の効果を高めるには、「測る」の後に施策を組み合わせるのが効果的です。ポイントは、測定結果を起点に施策を選ぶこと。お腹ソムリエでは、次のような組み合わせをご提案しています。
- 組織全体のデータ分析——参加者全体の傾向をまとめ、その職場にどんな課題が多いのかを明らかにします。社内報告や次の施策の検討にも活用できます
- 課題に合わせた健康セミナー——組織分析の結果から、その職場に多い課題に合ったテーマを選んでご提案します。「とりあえず何かやる」健康イベントではなく、根拠のある施策として実施できるのが特長です(測定会×健康セミナーの実施レポート)
- オンライン個別フォロー——結果説明や生活習慣の相談をオンラインで行い、再測定までの取り組みを支えます
- 既存の支援への接続——保健指導や運動・栄養のプログラムなど、社内や外部の既存の支援に、測定結果をきっかけとしてつなぎます
健康経営優良法人の申請を見すえるなら
健康経営優良法人の申請では、取り組みを実施したことに加えて、その結果をどう評価し、改善につなげたかを説明できることが大切です。年間計画の中で初回と再測定の結果を記録しておくと、取り組みの実施と評価を整理しやすくなります(認定の取得を保証するものではありません)。
次年度の予算化のポイント
- 回数と時期を先に決める——「健診の時期に1回、その3〜6か月後に1回」と決めておくと、見積もりが取りやすくなります
- オプションも含めて計上する——セミナー、データ分析、個別フォローなど、組み合わせる施策も合わせて検討します
- 社内報告の材料を用意しておく——今年度の参加率や参加者の声、再測定の結果があれば、次年度の予算を説明する材料になります
年間で実施する場合の費用は、回数・人数・オプションに応じてお見積もりします。来年度の計画づくりの段階から、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 健康診断と同じ日に測定会を行えますか?
可能です。健診の待ち時間や前後の時間に測定を組み込むと、従業員の追加の負担なく実施できます。会場や動線は、ヒアリングのうえでご提案します。
Q. 再測定は全員が受ける必要がありますか?
全員でなくても構いません。初回の参加者のうち希望者を対象にする、結果が気になった人を優先するなど、目的に合わせて対象を決められます。
Q. 年度の途中からでも始められますか?
始められます。まず1回実施し、その3〜6か月後に再測定を行えば、年度をまたいでも同じように変化を確かめられます。次の健診の時期から年間計画に組み込むのも一つの方法です。
Q. 年1回だけでも効果はありますか?
年1回でも、自分の体の状態に気づくきっかけになります。ただ、変化を確かめて行動を続けてもらうには、再測定まで設計した年2回以上がおすすめです。
まとめ:測定会は「点」ではなく「年間のサイクル」で設計する
健康測定会は、年間計画に組み込むことで、単発のイベントから成果を確かめられる施策に変わります。基本形は、健康診断の時期に初回、3〜6か月後に再測定の年2回。データ分析にもとづく健康セミナーや個別フォロー、既存の支援への接続を組み合わせ、年度末に振り返って次年度につなげましょう。
「来年度の計画に入れたい」「お腹ソムリエについて知りたい」など、下のお問い合わせからお気軽にご相談ください。
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