保健指導の効果を高めるには?大手メーカーが健診と測定会をセットで実施した事例
「保健指導の案内を出しても参加率が低い」「指導しても、聞くだけで終わってしまう」——健康経営を進める企業に共通する悩みです。この記事では、大手メーカーが健康診断のタイミングに合わせて「お腹ソムリエ」を組み込んだ事例をご紹介します。「健診→測定→保健指導」という流れにしたことで、保健師から「指導が深まる」という声が上がりました。
実施の概要
| 実施先 | 大手メーカー(健康経営に積極的に取り組む企業) |
|---|---|
| 実施形式 | 健診センターが来社する健康診断のタイミングに合わせて実施 |
| 当日の流れ | 健康診断 → お腹ソムリエ測定 → 保健師による指導 |
| 実施期間 | 計8日間 |
ポイントは、新しいイベントを別日に立てるのではなく、毎年必ず実施する健康診断の動線に測定を組み込んだことです。従業員に追加の負担をかけず、全員が通る場所に「気づきの入口」を置く設計です。
「健診→測定→保健指導」の流れが生む変化
通常の保健指導は、健診結果の数値をもとに保健師が説明することから始まります。しかしこの形では、本人にとって健康課題はまだ「他人事」のまま。指導が一方通行の説明になりがちです。
指導の前に超音波測定を挟むと、従業員は自分の内臓脂肪や筋肉の状態を画像で見て、自分の課題を実感した状態で保健師の前に座ります。この「順番の違い」が、指導の質を大きく変えました。
保健師の声:「指導が深まる」
実際に指導を担当した保健師の方々からは、次のような声をいただきました。
- 「自分と向き合った状態で来てくれるので、話がスムーズに進む」
- 「課題を自分の口から言ってくれるので、指導が深まる」
- 「従業員の方が『頑張ります!』と前向きになっていて驚いた」
指導する側が説得に労力を使うのではなく、本人の気づきを起点に対話ができる——保健指導の現場の負担軽減にもつながっています。
参加者に起きた変化
測定を終えた参加者からは、こんな言葉が自然に出てきました。
- 「最近、夜遅くの食事が多くて…」
- 「運動しなきゃと思っていたけど、やっぱり必要ですね」
- 「半年後、変わった姿を見せたい」
いずれも、こちらが指摘する前に本人の口から出てきた言葉です。ご担当者さまからも「こんなに行動のスイッチが入りやすいとは思わなかった」「今後も保健指導とセットで取り入れたい」という評価をいただきました。
なぜ指導の「前」に気づきを置くと効果的なのか
人は、正しい知識を与えられただけでは行動を変えられません。「自分の体が今どうなっているか」を実感して初めて、知識が自分の話になります。既存の健康診断や保健指導の仕組みはそのままに、その入口に「見る」体験を加えるだけで、同じ指導が何倍も届くようになります。
この「気づきが先」という考え方については、健康経営は何から始めればいい?で詳しく解説しています。
まとめ:健診の動線に「気づき」を組み込む
この事例のポイントは3つです。
- 健康診断のタイミングに合わせれば、従業員の追加負担なしで実施できる
- 指導の前に「見る」体験を置くと、保健指導が説明から対話に変わる
- 保健師・従業員・企業の三者すべてから前向きな評価が得られた
毎年の健康診断を「受けるだけ」で終わらせず、行動変容の起点に変えたい企業さまは、お気軽にご相談ください。
健康施策の導入をご検討中の企業・自治体さまへ
健康診断・保健指導と組み合わせた測定会など、既存の仕組みを活かした実施方法をご提案します。実施内容や費用については、お気軽にお問い合わせください。