生活習慣

内臓脂肪と皮下脂肪の違いとは?男女でお腹の形が変わる理由をエコー画像で解説

スリムに見えるお腹の写真と、その超音波(エコー)画像。見た目は細くても内臓脂肪がしっかりついていることが分かる

「同じくらいの体型なのに、お腹の出方が人によって違う」——そう感じたことはありませんか。その違いをつくっているのが、内臓脂肪と皮下脂肪という2種類の脂肪です。この記事では、2つの脂肪の違い、男女でお腹の形が変わる理由、そして見た目だけでは分からない脂肪の正体を、超音波(エコー)画像とあわせて解説します。

内臓脂肪と皮下脂肪の違い

お腹まわりの脂肪は、大きく2種類に分けられます。「つく場所」も「性質」も「健康リスク」も異なります。

 内臓脂肪皮下脂肪
つく場所お腹の内部、内臓のまわり皮膚のすぐ下
見た目の特徴お腹が前に張り出す「ぽっこり」つまめる、たぷっとした柔らかさ
つきやすい人男性・中高年に多い女性に多い
健康リスク生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)と関連しやすい内臓脂肪ほど直接的ではないが、過剰は負担に
落としやすさ比較的落ちやすい(生活習慣の改善が反映されやすい)落ちるまでに時間がかかりやすい

ポイントは、内臓脂肪は生活習慣病と関連しやすい一方で、生活習慣の改善が数値に反映されやすいという点です。「見えにくいけれど、変えやすい」脂肪だといえます。

なぜ男女でお腹の形が違うのか

同じように太っても、男性と女性ではお腹の形が異なります。男性はお腹が前に突き出すように、女性は全体的にふんわりと丸く膨らむことが多いのです。この違いは、脂肪のつき方と腹筋の性質から説明できます。

内臓脂肪は、食生活の乱れや運動不足で増えていき、まず内臓のすき間を埋めるように蓄積されます。その後の変化が、男女で分かれます。

  • 男性:腹筋が硬いため、内臓脂肪が増えすぎると腹筋が左右に押し広げられ、お腹が前に突き出す(いわゆる「りんご型」)
  • 女性:腹筋が柔軟なため、内臓脂肪が均等に広がり、全体が丸みを帯びる。加えて皮下脂肪がつきやすく、下半身も含めた「洋なし型」になりやすい

女性は女性ホルモンの影響で皮下脂肪を蓄えやすく、これが男女差の背景にあります。超音波でお腹の中を見ると、脂肪の増え方や腹筋の押し広げられ方が男女で異なることが、はっきりと分かります。

男性の場合——腹筋が硬いため、内臓脂肪が増えると前方へ突き出していきます。

男性の内臓脂肪のつき方の図解。内臓脂肪の増加で体幹が押し広げられ、腹筋が硬いため前方に突出してぽっこりお腹になる

女性の場合——腹筋が柔軟なため、内臓脂肪が均等に広がり、全体が丸みを帯びていきます。

女性の内臓脂肪のつき方の図解。腹筋が伸びて内臓脂肪が均等に広がり、お腹全体が丸く膨らんでいく

ただし「性別」より「生活習慣」が形を決める

とはいえ、お腹の形を決めるのは性別だけではありません。実際には、日頃の生活習慣のほうが大きく影響します。

  • 運動不足で腹筋が衰えた男性は、女性のように丸いお腹になることがある
  • 筋トレを続けている女性は、逆に前に突き出す形になることがある

つまり、お腹の形は「体質」で固定されたものではなく、生活習慣によって変えられるということです。ここに、日々の選択が結果に表れる希望があります。

見た目では分からない——だから「見える化」する

ここまで見てきたように、お腹の脂肪は「内臓脂肪か皮下脂肪か」「どれくらいあるか」が人によって大きく異なります。そして厄介なことに、これらは見た目や体重・BMIだけでは判断できません。スリムでも内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の人もいれば、ふっくらして見えても内臓脂肪は少ない人もいます。

そこで役立つのが、超音波(エコー)による可視化です。超音波を使うと、内臓脂肪・皮下脂肪・腹筋の状態を、その場で画像として確認できます。

お腹のタイプ別の超音波画像とレポート例。理想的パターン、食べ過ぎ・筋トレ不足パターン、隠れ肥満パターン、砂糖の過剰摂取・有酸素運動不足パターンの4種を、実際のお腹の写真とエコー断面で比較

上の画像のように、同じ「お腹が気になる」でも、その中身は一人ひとり違います。自分がどのタイプかを知ることが、正しい対策の第一歩です。

「痩せて見えるのに内臓脂肪が多い」という隠れ肥満については、痩せているのに危険?「隠れ肥満」の原因とチェック方法で詳しく解説しています。

まとめ:自分の脂肪の「正体」を知ることから

内臓脂肪と皮下脂肪は、つく場所も性質も健康リスクも異なります。男女でお腹の形が違うのも、腹筋やホルモンの差によるものですが、最終的に形を決めるのは日々の生活習慣です。

そして最も大切なのは、これらは見た目では分からないということ。だからこそ、自分の状態を「見える化」して知ることが、生活習慣改善の出発点になります。株式会社HILでは、超音波画像で内臓脂肪・皮下脂肪・腹筋の状態をその場で確認できる生活習慣評価「お腹ソムリエ」を提供しています。

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